コンサータを飲んだら一般人になれた話

明後日ハルカ

悔しいけどヤク無しでは生きていけない体になっちまった…

どうも。発達障害の管理人です。(迫真の自己紹介)

 

たびたび発達障害に関して発信しており、最近は東京都狛江市にて講演会をさせていただける機会までいただけました。

それもこれもこのよくわからないブログを見てくださり、広めてくださった方々のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

 

さて、発達障害は最近超絶トレンディーな病気となっておりまして、現代において「なんちゃって発達障害者」が急増しております。

 

「大人の発達障害」というワードが出来上がるほど社会人の方々は仕事のできない自分に失望し、

「なんで仕事ができないんだろう…ハッ!自分には障害があるのかも!」

と思い立って心療内科に行って、過剰気味に仕事のできない自分の有様をお医者様に説明し、結果医者としても「じゃあまあ、発達障害ですかね」と返答せざるを得ない状況が頻発しているようです。

 

まず前提として発達障害は病気や障害では無いのかもしれません…。

 

単純に「ちょっと変わった人間」というだけで本当は病気じゃないのに、その「ちょっと変わった人間」が窮屈に感じてしまうような社会だから病気という形として扱わないといけなくなっちゃっただけなんだと思うんですね。

世の中の仕事が難易度高すぎるのが悪いんです。早くベーシックインカム※配って欲しい!

※働かなくても毎月国がお金をくれるという都市伝説のこと

 

なんちゃって発達障害という概念が生まれてしまったせいで、ぼくもなんだか自分が発達障害なのか自信が無くなってしまいましたwww

 

そのため疑念を晴らすべく様々な工夫・努力をしてきました。過剰なほどに。

 

・会社のPCやデスクにおびただしい数の付箋を貼って物忘れ防止する

・巨大なホワイトボードを家に置いてメモして物忘れ防止する

・財布に発信機入れて無くしても大丈夫にする

・お気に入りのリュックの中に便利アイテムを可能な限り詰めこんで基本そのリュックしか使わない

・常にコーヒーを飲んでドーピング

・同じ靴下を10足買って片方無くしてもノーダメージにする(もう7足くらい無くなった)

・デュアルモニター、なんならトリプルモニターにして一覧性を上げる

・空気が読めてない場合はあえて空気を読まなかったという設定にしてゲラゲラ笑う(泣)

などなど

 

もし自分が「なんちゃって発達障害」だったとしても大丈夫なように可能な限りの工夫をしてみました。

で、結果として「やっぱ薬ねえとつれえわ」という答えに辿り着きましたので、大人しく病院に行ってきたのでした。

 

そもそも薬どこにも売ってなくて草

だいたいの発達障害者が頼ることになるであろう薬が主に2種類あり、それが「ストラテラ」と「コンサータ 」です。

中でもコンサータは専用の免許を持った医師しか処方できないので、近所の心療内科に行けばもらえるというわけではありません。

そのため私はコンサータを扱える病院を探して5件くらいハシゴしました。

もう何回も診察室で「え、うちコンサータ出してないよ」と言われて何も成果が得られずに帰宅するというのを繰り返しました。

診察料もバッチリ取られました。

何も成果得てないのに。

なるべくあらかじめ電話で「コンサータ 扱ってますか?」と聞くようにはしたのですがだいたい

「コンサータ ってなんですか?」

「いや処方する薬なんて患者さんによりますけど」

と看護婦さんに言われてはっきりと答えてくれないのです。看護婦さんはお薬の専門家ではないですからね、仕方ないね…。

とりあえず私は家が埼玉なのですが、埼玉の田舎にはコンサータを扱える医師がおりませんでしたので、大人しく六本木の立派なメンタルクリニックに行ったのでした…。

 

コンサータ実食レビュー

ついにコンサータを扱える医師に巡り合うことができ、錠剤を入手することができました…。

本当に大変でした…

途中諦めそうになったけど、マジで最近勤務態度が不真面目すぎて会社をクビになりそうだったので、本当にお薬でのサポートが無いと生活費が途絶えてしまう状況でしたから(笑えない)、命がけで病院を探しました…。

コンサータを薬剤師さんからいただいた時

「錠剤がうんちの中に入ってても驚かないでください。そういう薬なので。」

と言われて頭の中が「?」と「うんち」だらけになりながら薬をいただいたのが今でも印象深いです。

 

さて、お薬を飲んでみますと…

 

 

うん。

 

特に変わらないですね。

何にも変わらない。

 

効果が無い…これは会社クビになったかな!と泣きそうになりながら会社に戻り、いつもの仕事に戻りました。

すると…

確実に大きな変化が出ていました。

一体何が起きたのか?見ていきましょう。

 

コンサータを飲んで起きた変化一覧

1、普通に仕事できた

何を言っているかわからないと思うのですが、気付くと僕はデスクワークをしていました。

いつも会社のデスクに座ると、デスクワークをしなきゃいけないのにメールの確認とTwitterの確認とFacebookの確認とLINEの確認とネットサーフィンをしてしまっていたのですが、なぜかこの日はヌルっと仕事を始められました。

仕事に対してのやる気は相変わらずゼロでしたが、一回手をつけると仕事がひと段落するまでずっと作業することができました。

 

2、トイレ以外で席を離れない

わたくしとにかくじっとしていることが苦手でして、すぐに席から立ち上がって休憩室に行ってスマホをいじってしまいます。デスクでもスマホいじってるのに。

大学生のときもこれのせいで単位を落としまくりました。授業をずっと聞いてられないんですよね…。

しかしその日はトイレ以外のタイミングで席を立ち上がらず、ずっと仕事をしていることができました。

貧乏ゆすりも減りました。貧乏ゆすりって普通の人はしないのか…やっと理解した…。

 

3、歩くのが速くなった

まさかのスピードアップ?!

薬が脳に作用しただけなのに歩くのが速くなりました。

歩くだけでなく荷物を運んだりメモを取ったりといった日常の動作を「ダルい」と感じることがなくなり、動きたいと思った瞬間に動けるようになりました。

というか今まで体がダルいと感じていたのは自分がデブだからなのだと思い込んでいたのですが、常に脳が重かったのが原因だったのですね…。

 

4、眠気を耐えられるようになった

基本的に毎日眠かった僕が、なんと寝なくなりました。

退屈なデスクワークをしているとウトウトしてしまうのはもちろん、大事な会議の最中に意識を失いかけるというのは日常茶飯事です。

そういう時はとにかく全力でふとももをつねってなんとかしていたのですが、コンサータを飲んでからその必要が無くなりました。

確かに退屈な仕事や会議だと眠くはなるのですが、耐えることができるのです。

普通の人はこんなに眠りを我慢するの楽だったのか…ちょっとずるい。

 

5、話を最後まで聴けるようになった

相手が何を話しているか理解できるようになりました。

というのも、いつもしっかり相手の話を聞こうと頑張るのですが、最終的になぜか違うことを考えてしまい、結局何の話だったかわからなくなってしまうのです。

これが無くなりました。

API設計の話をしながらおにぎりのことを思い浮かべるクセが無くなって大変助かりました。

あと妻と会話をしているとなぜか衝動的にスマホを手に取ってネットワーフィンを始めてしまい、話を聞かなくなる悪い癖があったのですが、これも改善しました。

今まで我慢させて本当に申し訳ない…。

 

6、空腹を耐えられるようになった

今まで何度もダイエットを失敗してきました。

というのも、お腹が空いてなくても衝動的に何かを食べてしまう癖があったからです。

きっと自分がデブだからこんなことしてしまうんだと思い、何度もダイエットに挑戦しましたが、結局その癖が治らずリバウンドしてしまうというのを繰り返していました。

そんな私が、お腹が空いていないときは食べるのを我慢できるようになりました!!

人はおやつが無いと仕事ができないとずっと思い込んでいましたが、そんなことはなかったんですね(驚愕)

僕よりずっとおデブな人が全然デスクでお菓子を食べていないのはなんでなんだろうといつも疑問でしたが、衝動的に何かを食べ続けてしまうのも発達障害の症状だったのですね…!

なんなら仕事がとんでもなく忙しいときはお昼ご飯を我慢できるようにもなりました。

結局仕事がひと段落したらモリモリ食べてはしまうのですが、今までであれば昼ごはんを優先させて仕事が間に合わなくなって悪い空気になるという展開が普通でした。

 

7、姿勢がよくなった

なぜかどうしても姿勢が悪くなってしまいます。

ネットで調べても「筋肉が無いせいだ」としか書かれておらず、試しに筋トレもしているのですが全く改善されません。

100キロのバーベルを上げられる程度には腰を鍛えたのですが、なぜ一般人よりだらしない姿勢になるのか…

それ、発達障害のせいでした。

今までであれば10分もすると椅子の上に寝てブリッジしていたのですが、これが薬を飲んでから30分まで耐えられるようになりました。

これは大きな一歩だ。

 

8、上司にほうれん草できるようになった。

報告・連絡・相談。略してほうれんそうと言います。(実際はそうれんほうの順番のが正しくないですか?最後に相談したら手遅れじゃん)

僕は昔から上司にこまめに連絡するというのができませんでした。

理由は本当にわかりません。なんとなくダルいのです。

このせいで「こいつ、話ずれえ奴だな」と思われて関係が悪くなるというパターンがお決まりだったのですが、これが無くなりました。

なぜ急にほうれん草できるようになったのが全然意味がわかりませんが、できるようになりました。

 

9、マルチタスクができるようになった

よく「あたしマルチタスク苦手〜」とか言うやつがいますが、僕はそんなレベルじゃありませんでした。

本の1ページ目を読んだ後2ページ目を読んだら、1ページ目の内容を完全に忘れてしまうほど短期記憶が弱いため、マルチタスクどころかシングルでさえやり遂げるのが困難です。

いつもは仕事中に友達からLINEが来てしまったら、返信したあとは自分が何をやっていたか思い出すこと無くお菓子を買いに行っていましたが、それが無くなりました。

仕事中にLINEが来ても、他の仕事が来ても、全部「あーめんどくせえ」とぼやきながら片付けることができるようになりました。

トリプルモニターにせずとも、ダブルモニターでなんとか仕事ができちゃいます。

 

10、声が大きくなった

こんなことまで?!と思ったのですが、いつもより大きな声で喋れるようになりました。

まあ僕も一応ナレーターですので、気を抜いてうっかり腹式呼吸で喋ってしまったら相手がびっくりしてしまいます。

だから普段は小さな声で喋るようにしているのですが、そのせいで相手が聞き取れないという事態がたまにありました。

しかし薬を飲んでから適切なボリュームで喋れるようになり、小さすぎずうるさすぎずな声量でコミュニケーションを取ることができます。

 

11、うるさくても声が聴こえるようになった

居酒屋で周りがうるさいと会話をするのが大変ですよね。

僕は通常の人よりさらに大変で、騒音と友達の声を聞き分けることができません。だから個室居酒屋が好きです。

みんななぜうるさい居酒屋で会話できるのか本当にわかりませんでした。

それが、わかるようになりました。

ああ、音の判別も自分は苦手だったのか…と衝撃でした。

 

12、パワーが出るようになった

姿勢を正すため、あと痩せるためトレーニングジムに通っているのですが、薬を飲んでから扱える重量が上がりました。

いつもは、「あー疲れた…9回にしとこ…」みたいに最後の最後で力が出ないのが悩みでしたが、今は「よし!11回やるぞ!!」と思えるようになりました。

力こそパワー。ヤー。

 

おまけ 特に変わらなかったこと

1、やる気

仕事は相変わらずやる気が出ません。

 

2、ゲーム

ゲームが下手くそで悩んでいたのですが、ちょっと上手くなったのですが、やっぱり下手でした。

 

魔法の薬?いえいえ、そんなことはありません

「薬なんてずるい」

「一般人が飲んだらもっとパワーアップできるのでは」

と思うかもしれないのですが、それがそうでもないのです。

 

コンサータは集中力を上げる薬ではなく、集中力を普通にしてくれる薬なんです。

 

発達障害は未知の要素が多いですが、わかっていることの中に「集中力がすぐ消滅する」というのがあります。

人間は集中力を発揮したい時脳からドーパミンを出すのですが、なぜか発達障害者はこのドーパミンが速攻で消えていきます。

だからこれらを消えないようにするのがコンサータの役割なんですね。

 

特に問題なく集中力がキープできる人間がこれを飲んでもちょっとしか効果が現れないので、結局コンサータは魔法の薬ではないのです。

ちなみに集中力を上げる薬は違法薬物なんで注意しましようw合法なのはカフェインくらいです。

 

デメリット

今のところこれといって副作用はないのですが、一応いくつか問題点はあります。

1、眠れない

脳が覚醒して眠れないことが最初はありました。だんだんと眠れるようにはなりましたが、薬を強くしたらどうなるかわかりません。

 

2、効かなくなってきた笑

生きやすくなったのも束の間。だんだんといつものぐうたらな自分に戻ってきてしまいました。

処方されていたのが子供用の18mgだったので、もう少し含有量の多いものに変えないといけなそうです。

 

3、持続時間が短い

薬品の説明欄には12時間効くとあったのですが、自分は10時間も持ちません。

会社で残業をしなくてはいけない時はもう根性でなんとかするしかありません。

これも含有量を上げないと解決しなそうです。

 

4、ゴリッと体力を持ってかれる

調子に乗って仕事をバリバリにこなしてると、夜効果が切れた時に一気に疲労が来ます。

発達障害の人は夜の自分からHPとMPを前借りしないと普通に生きていくのは難しいんですね…。

 

5、口が乾く

声優のお仕事があって収録していたのですが、いつもより口の中が乾燥して理想の発声ができませんでした。

今後絶対スタジオの時は飲まない…!

 

6、高い

高い

 

こんな感じでしょうか。

圧倒的にメリットが多いので常に服用していたい薬ではあるのですが、依存症に陥る可能性もあるのでやはり怖いですね。

 

未来へ

退屈な事務作業をする時は大変助かる薬ですが、声を使う仕事の時は邪魔でしかないですし、発想力が必要な場面でも、いつものようなぶっ飛んだアイデアが浮かばず少し苦労しています。

薬が無くても、自分に合った生き方さえ選択できれば楽しく暮らせるんだなということがよくわかりました。

ではでは

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