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彼女と同棲して1年で綺麗なマンションからボロアパートへ引っ越したその理由

西山はるか
あなたが恋人と同棲する時、どんな賃貸を選びますか?
性獣
僕はデザイナーズマンションがいいですね!管理人さんが暮らしているようなボロアパートになんか暮らしたくないです!
明後日キララ
シャンデリアがあってーフカフカの大きなベッドがいいな!管理人みたいにお布団を敷いてる生活は耐えられない!
[say name=管理人 img=”https://kimotii.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/のび太顔.png” from=”right”]ア−ナキソ[/voice]

数年前のことです。

大学生の時埼玉の広めのマンションで暮らしていた私の元に、彼女が転がり込んできて突然同棲が始まりました。

広めとは言っても「一人暮らしにしては広い」程度だったので、家の狭さにイライラしながら4年間大学生活を過ごしました。

そして晴れて社会人となり

「部屋がたくさんあって広いマンションで暮らそう!」

とお互い誓い合いました。

たとえ家賃が10万円を超えても割り勘すればたったの5万円程度。一人暮らしの方が7万円とかの都内マンションで暮らしていることに比べれば十分安いです!

それから二人で家を探し回り、無事最高のマンションを見つけたのですが・・・

いざ暮らしてみると

・部屋が余る

・家の中が広すぎて殺風景

・会話する数が減った?

・喧嘩した時仲直りがしにくくなった?

・電気代が増えた

・家具を揃えるのに超絶苦労

などなど・・・

なんだか思い描いていた新生活とは違う世界になってしまったのです。

「このままではイカン!」と思った私たちは、思いっきり家賃の安いボロアパートに引っ越したのですが・・・

なんと以前より幸福度が上がったんです!!

同棲なんかで悩む人におすすめの記事でございます。

割り勘すれば家賃は痛くない??

まず私たちカップルが新生活を始めた家は

・駅からのアクセスよし

・徒歩1分の距離にデパート

・近所にコンビニも郵便局もゲームセンターもある

・3LDK

・会社に行くのも楽な距離

・ゴミ捨てに決まった曜日が無い

まあ控えめに言って聖域でした。ヴァルキュリア。ユートピア。もう最高。

ここまでオーパーツを揃えた最強のマンションですから、やはりデメリットも存在しました。

それは

家賃11万円

決して新卒の生意気なガキが暮らすようなおうちではありません。

しかし私たち新卒カップルは、そんなの御構い無しにこのお城のようなおうち・・・禁断のエデンに居を構えてしまったのです。

もちろん私たちの会社の給料は年収で言ったら200万ちょっととかそんなもんです。新卒ですもんね。

ですが私たちだからこそできる必殺技・・・ワリカンを発動したのです!

要は実質家賃は55000円!

私が大学生の時に暮らしていたアパートと同じ値段なんだぜ!

「ウッソだろお前?!」

だから僕たちは無敵だと思っていました。

たったの55000円で、そこらへんの奴らをはるかに凌駕するようなキングダムで暮らすことが出来るのですから、もう最初は友達を呼びまくりましたw寝泊まりも楽チンでした。

ですが・・・不思議なものです。

思っていたより生活が苦しいのです。

素敵なマンションだからこその出費

月給が22万円とかだったので手取りが18万円くらいでした。

そこから家賃や光熱費、食費と交通費などを引くと、手元に残るのはだいたい9~8万円くらいでした。

「おかしいな。8万円もあれば割と普通の暮らしできそうだけど」

いいえ、実は大きな家に住んでしまった事で様々な出費が発生したのです。

1、引っ越し代

まずこれはどの家にも関係なくかかります。

私たちはなんとかうまく業者交渉して費用を抑えましたが、最初アート引越センターに頼んだ時は6万円を請求されました。

アートって高い代わりにサービスが良いという特徴があったんですね。初めて知りました・・・。

それから何軒か相見積もりを取って3万円まで下げることには成功したのですが・・・。

結局最初に取られる契約料や保険金などで、初期費用は10万円近くかかりました。

知り合いの不動産を使っていなかったら仲介手数料で5万円取られているところでした・・・。

あと、敷金・礼金・管理費など、最初に根こそぎお金を持っていかれました。

ですから引っ越し始めてすぐはお金が無い状態でスタートでした。

2、家具代

なんとこのマンション、大事な家具が最初はありませんでした。

電気、エアコン、カーテンです!

電気なんて5000円くらいのLEDライトを買えば済むかと思いきや、家が広いので4個必要でした・・・!

カーテンも以前使っていたものだと小さすぎるので買い直し。しかも2部屋分。

最初はカーテンなんていらないと思い込んでました。

甘かった。

強制的に日差しで起こされるストレス・・・初めて味わいました。

朝日で体内時計をリセットとかなんとか言うけど、せめてレースカーテンとかで光を弱めないとあの日差しはキツすぎるッッ!!!

そして引っ越した当初は3月だったので極寒・・・!とにかく暖房を買わないと凍死することは間違いありませんでした。

こたつはあったのですが、家が広いせいで寝室からこたつまで行くのが超大変!布団から動けません!

リモコンで操作できる「エアコン」がとにかく必要でした・・・。

しかし部屋が広すぎるので2台買わなくてはいけない!

エアコンを突然2台?!そんなの買えるか普通?!

流石にそんな資金力は無かったので15畳冷やせる超巨大エアコンを1つ買うことにしたのです!

なんとか店員と値段交渉して16万円で買えました・・・

 

結局引っ越し代などと合わせると、初期費用として50万円ほどかかったのでした。

しばらくはカード返済地獄です。

加えて55000円の家賃ですから、最初の半年ほどは本当に生活が苦しかったです。

半年以上経ってやっとお財布にも余裕が出てきましたが、次は「新しい家具」を買わなければなりませんでした。

なぜなら自分の一人暮らしの時に使っていた家具を置いても、家が広すぎて全然隙間が埋まらないのです。

10畳くらいある空間の中にポツンと1人暮らし用のこたつが置いてある・・・なんだこの世界観。現代アートでしょうか?

広い家を有効活用するためにソファーを買ったりカラーボックスを増やしたりなど、なんだか腑に落ちない出費がかさんでいきました・・・。

仲直りしにくくなった?

私と嫁は基本的に仲良しですが、やっぱりいつかは喧嘩をします。

そんな時に感じたのが、「仲直りが遅くなったこと」です。

前暮らしていた家は狭かったので、大げんかしたとしても嫌でも顔を合わせなくてはいけませんでした。

だからそれに耐えられず結局ゴメンナサイすることが多かったのですが、家が広いので避けることができちゃうんですよね!

その結果喧嘩をして状況が悪化するケースが増えました。

そろそろプロポーズでもしようかなとか思っていた矢先に過去最大級の喧嘩をしてしまったこともありますし・・・。

あと家事ですねw

家が広いと掃除する気が全く起きないし大変なので、それで怒られることも多かったです。

女は家事をしない男にキレるのが世の法則ですから・・・。

そんなの聞いてないよ!更新料!

不動産の契約書にサインしているときはぼんやりしていて気付かなかったのですが、この日本の不動産には「更新料」という恐ろしいシステムがあったのです・・・。

2年に1回は家賃が倍になるというとんでもねえルール!!

「これから先もこの家で暮らしますよ〜」ということで家賃分のお金を大家さんに振り込んであげないといけない。アホか!

つまり11万円のマンションで暮らしている私たちは22万円吹き飛んでしまう。

ドン引きである。

ちなみにこの時初めて気が付いた。

「人はみな貯金をするのか!!」

お恥ずかしながら私は今まで貯金というものをしてきませんでした…。

貯金をしてプール金を持っておけば更新料だろうと簡単に払えるんですよね。

私ときたら毎月給料を全部使い切っていた・・・!欲しいものや美味しいご飯に全部消えていた。

だめだ!貯金をしておかないとこういうことになるんだ!!

私は必死に貯金をはじめました

ダメでした。どうしても欲しいものがあって買ってしまったり、上司から飲みに誘われて無駄な出費が発生したり、スーツや靴など仕事に必要な物を買わなくてはいけなかったり・・・。

お金なんて貯めることができない状況でした。

ふと親のことを思い出しました。

昔私の家族は家賃16万円のマンションで暮らしていましたが、ある日突然家を買ったのです。

そのせいで私は転校することになり、毎晩泣いたのですが・・・そうか。家賃16万円じゃお金が貯められなかったんだ・・・。

父ちゃんと母ちゃんは学校の先生で、公務員ということもあって年収を合計したら1500万円ほど。だいぶ裕福なはずですが、それでも「家賃16万円」はキツかったんですね・・・。

引っ越そう!きっかけは上司の赤ちゃん

さて、時は流れ3つ目の会社でのこと。(1年で2回も転職した・・・。)

上司が突然

「嫁が妊娠した!」

と大喜びしたのです!

おめでたいです・・・!

私より1つ上、26歳の上司です。その若さで子供を持つとは・・・なんと甲斐性のあるお方だろう。

その日はみんなで祝福しました。

しかし次の日、その上司は暗い顔でパソコンを叩いていました。

「どうしたんですか」と聞くと

「引っ越さないと家賃が払えない・・・」と!

そうです。奥様が妊娠したことで会社で働けなくなり、上司一人の収入でしばらく生活しなくてはいけないのです!

だから安い家賃の家に引っ越して出費を下げるのだと・・・。

な・・・

なんて立派な人なんだろう!

私はこの人から影響を受け、その日の夜嫁に「引っ越そう!」と提案しました。

大急ぎで物件を探し回り、最終的に家賃73000円のボロいアパートで暮らすことになりました。

誰も住みたがらないような家だけど

このボロボロの新居は

・壁が薄くて隣の声がたまに聞こえる

・洗濯機を外に置かないといけない

・4階に越したけどエレベーターが無いから毎日歩いて登るハメに 疲れる

・換気扇がプロペラだから冬は冷気、夏は熱気が押し寄せてくる

・ゴミ捨て場が汚い

・周辺が猫の住処になってるから臭い

・駅から遠くなった

・シャワーが弱い

・自動湯沸かし機能が壊れてる

まあ控えめに言ってポンコツです。でも良いところが2つあります。それは

・家賃73000円

・更新料なし

これが最高すぎます!

昔は家賃なんて割り勘すれば安くなるので節約しなくてもいいと思っていたのですが、私たち夫婦は、その部分をもっと有効活用すべきでした。

家賃が70000円であれば一人当たり35000円。

金銭に余裕ができてしっかり貯金にお金を回すことができます。

そして謎の超待遇、「更新料なし」です!

こんな物件本当に存在するのかと驚きましたが、現にあるのだから仕方がない!

大幅に出費を抑えることができます。

ボロアパートで暮らそう!

この数年間で大きく価値観が変わりました。それは「節約」という言葉の印象です。

節約って貧乏な人がケチる行為だと思っていたのですが、

実際は

収入の少ない人でも収入が高い人と同じ生活レベルまで引き上げられる小技

という印象に変わりました。

家賃や生活費を割り勘したり削減することで、収入が少なくても財布の中身はホクホクになっています。

でもそこでホクホクになったからといって甘えず、節約した分は「投資」に回すようにしています。

定年までに1億円貯める大切な投資の話

数年前は1ヶ月で8万円くらい無駄遣いしていましたが、今では4万円程度しか使わなくなりました。

残りの4万円は20年後の自分、そしていずれ生まれてくる自分の子供のために投資しておくのです。

そもそも家賃って一番アホらしい出費ですよねw

例えば宮崎駿が軽井沢の別荘でトトロを作るのと、群馬県高崎市で作るのでは何もクオリティに違いが起こりませんよね?

人間のパフォーマンスに住宅の質はほぼ無関係なんです。

私は今の所嫁さえいれば狭い家でも不自由ありません。現在は2LDKですが、もう一段階狭くても平気ですw

 

ということで、20代の人はまずボロアパートで暮らしてお金を蓄えることを検討してみてはいかがでしょうか?

ではでは

家賃でお金が飛ぶというのは 満員電車を回避できないという事

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西山はるか
会社員だったがうつ病で退職。 そこからなぜかプロナレーター・声優に。 しかしこれだけでは食っていけないと思い絵もデザインもド下手なのに経験者というハッタリをかまして、見事グラフィックデザイナーに転身。 その後さらに収益をアップさせるためにフリーランスエンジニアにジョブチェンジ。もうめちゃくちゃである。