


子供の時に「龍が如く」というゲームが発売され、私はそれを買った。中古で1000円くらいだったからついつい買った。
で、やってみるとこれがなかなか面白い!
私は子供ながらにデルトラクエストとかハリーポッターとかダレンシャンとか・・・
そういうファンタジーな本を愛読していた。
が、だんだん20世紀少年とかMONSTERといった大人な漫画を読むようになったこともあり、龍が如くみたいな現実チックな話に結構興味を持っていた。
で、「龍が如く」は大当たりだった!
リアルだし、役者もいい感じだし、主人公の桐生一馬かっこいいし!
ってか桐生ちゃんの声優すげえよな、なんか、そんなに演技はうまくないのに声が超良くて才能しか感じない。もうこの人しかいない!って感じ。
ストーリーもなかなか出来が良い。ちょっと無理があるなーって所もあるけど、まあ全然気にならないレベル。(雑魚キャラから銃で撃たれても平気なのにイベントだとナイフで刺されただけで死にかけるなど)
それから調子に乗って「龍が如く2」も買った。
やっぱり面白かった。
前作のキャラクターたちを強引に伏線にして新しい脅威を生み出した感じのストーリーで、ちょいと強引かな?って思ったけど、なんだかんだ出来は良かったのでオールオッケー!強引だけど!
※現在は「極」というリメイク版が出ているのでそちらがオススメ。
そして数年後・・・
大学生になった私は中古で「龍が如く3」を買った。
PS3になったことでグラフィックも超綺麗になった。ちょっと桐生ちゃんがブサイクになった感はあるけど、まあ、綺麗だからいっか。
で、プレイしてみたところ・・・
なんだこれ
なんかこう・・・あのさ。極道のハードボイルドドラマだよね?これ。
なんで沖縄でカレー作ってんだよ桐生一馬!!!ヘタクソ!
最初の数時間は孤児院の子供達のメンタルケアだった。
うんうん。子供にもいろんな悩みがあるんだね。でもね、それって「100億円の少女事件」に匹敵する話題なのかな?1の時の壮大な物語はどこへ?
最初の龍が如くで出てきた「はるかちゃん」は100億円の値がつけられてヤクザに追い回されたんだよ?
君たちみたいなクソガキの面倒見てる場合じゃないんだよ。こっちは義理と人情が見たいんだよ。
一応しばらくしてなんとか話が進み、だんだんヤクザっぽくなってきた。が、
つまんねえんだ。
なんだこれ。全然興奮しない。胸が熱くならない。
タオル一枚のおっさんを全速力で追いかけてる時なんか虚無感半端なかった。声優は宮迫で、演技はうまかった。
全体的にシリアスさが無い。緊迫感ない。ラスボスも地味。
まあたまにはこんなこともあるやろ!
しかし、龍が如く4も、龍が如く OF THE ENDも、クソムシみたいな内容だった。
もうそれ以降の作品はやっていない。急に熱が冷めた。
何でこんなつまんなくなった?
調べてみるとシナリオ担当に問題があるようだった。
一応全作「横山」という人が担当しているのだが、龍が如く1、2の時にはアドバイザーがいたのだ。
小説家を雇うことで、よりクオリティの高いストーリーに仕立てたのだ。
だがそれ以降は小説家を雇っていない。そのため、急にシナリオの質が下がった。
龍が如く最終章である6も、それはそれは酷い完結編だったそうだ。やってないからわかんないけど。
ある時から登場人物に俳優を使うようになった。
4の時なんか三太郎で有名な桐谷さんとか、あの成宮さんとか、有名どころがたくさん出てきた。
けど、私はそれが超嫌だった。
ビートたけしなんて字幕無しじゃ何言ってるかわかんねえだろ。成宮くんだって演技させたら上手だけど声優としては微妙。
しっかりとした声優を使ったキャラたちはとっても良かったんだけどね、山寺宏一とか。
5の時なんか大手声優の森川を使ったのに、それ以降何も活躍せず終幕した。
最後の方は芸能人使いたいだけのただのお祭りゲームになっていった。
演出面も非常に残念な出来になっていた。あーもうめちゃくちゃだよ。
そんな時に借りた「龍が如く0」
会社の先輩に巨影都市を貸したのだが、そのお返しに「龍が如く0〜誓いの場所〜」を貸してもらった。
もう何年も龍が如くはやってなかったので、少し億劫だった。
(でも先輩から借りたものだからやらないと失礼だな。)
そう思って始めたのだが・・・
あれ?
お・・・
おもしれえ・・・だと?!
なんかおもしれえんだけど!!!!
感動した。最初の入りも、懐かしの登場人物たちも、物語の設定も、全てにおいて文句無し!!!
もちろん多少は突っ込みどころあるけど龍が如く3〜6には敵わないよ♪
ちょっと前にゲームの売り上げランキングのトップにこのゲームがあったのを見て、「ああ、昔の龍が如く好きな老害たちが買ってるんだろうな」って思ったけど、違うわ、おもしれえんだわ。普通に面白いから売れてるんだ。
ゴーストライター?!
上にも書いたが、龍が如くは全て横山という人が脚本を書いている。
だが1.2の時は小説家に監修してもらってた。
(ちなみに最初に横山さんが小説家にシナリオを見せた時、アドバイザーに「物書きをなめてるの?」と言われたそうだ。)
そんなヤクザの化身みたいな小説家にしごかれた結果、素晴らしい作品ができたというわけだ。
ちょっと思うんだけどそれもう横山さんじゃなくてその小説家が書いてるんじゃ・・・?
で、時は経ち龍が如く5を出した後、かなり制作に行き詰まった。もうシナリオライターを雇うしかない!
そんなこんなで龍が如く0が作られたというわけだ。
うん。その結果超面白くなった。
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↑インタビュー動画が最高。
俳優を使うのは今まで反対でしたが、今回使われているのはいわゆるVシネマ俳優。完全にヤクザものに特化した人たちを使っているので、演技力は文句なし。
むしろ「遅えよ、なんで今までオファーしなかったんだよ」と役者がキレていますw
そして役者たちが口を揃えて言ったのが
「台本分厚すぎ」
という感想!読むだけで6時間かかったんだとか・・・。
主人公2人構成
本作は桐生と真島の二人の視点を交換してプレイしていきます。
最初は桐生視点から始まり、いいところで真島に交代。
「あー続きが気になるー!」
となったところで真島編をやると・・・なんと真島編の方が面白い。
ラブストーリーがメインの話になるのだ!しかも純情極まりない・・・!
さらにストーリーの出来がかなり良く、しかも長いのでたくさん楽しめる。まるで小説。
内容としては
「カラの一坪」という超小さな土地を巡った戦い。
一坪しか無い土地だけど、神室町(歌舞伎町)の中央に位置するため、その一坪を得たものがこの街を支配できるという、実は重大な場所だったんですね。
その場所でトラブルを起こしてしまう桐生ですが、実は陰謀によるもの。
その一方で、ひょんなことから盲目の女性と行動を共にすることになってしまった真島の運命やいかに?!
といったところでしょうか・・・全部書くと契約しているサーバーの容量超えそうなんでここら辺で・・・
超オススメできるゲームです。
龍が如くを知らない人も大丈夫!だって「0」だから!一番最初のエピソードですので!
ちなみに龍が如く0をプレイしたあと、可能であれば「龍が如く2 極」もプレイしてください。
なんと真島のその後の物語が追加されています!号泣間違いなしですので・・・(泣)