【宅録声優・ナレーター】音声編集ってどうやるの??【その4 音声をかっこよく仕上げよう!】【DaVinci Resolve】

西山はるか
恥の多い生涯を送ってきました

一応宅録ナレーターの西山はるか!!

 

前回のあらすじ

RX7を使ったら5秒でノイズが消えた

 

今回はいよいよ、音声を綺麗にしていく作業を覚えましょう!!

 

DaVinci Resolveに音源を入れてみよう!!

ガロちゃん
お待たせしました。いよいよDaVinci Resolveの使い方を解説していきます。
西山はるか
グフフ…音声編集で俺もイケボになれるぞぉ(ブサボ)

 

ガロちゃん
ダウンロードしたDaVinci Resolveをクリックして開くと

ガロちゃん
このような画面になります

ガロちゃん
下にある「新規プロジェクト」ボタンを押下して好きな名前を入れて、作成ボタンを押すと…

ド☆ン!

ガロちゃん
このような画面になります
西山はるか
画面が全く意味わからない…じんましん出そう…ああ出ちゃった…
ガロちゃん
ここは映像を編集するページです。

DaVinci Resolveは本来映像編集ソフトなので。

慌てず赤く囲った、音符のマークをクリックすれば

 

ド☆ン!

ガロちゃん
音声編集画面に移動することができました。

ここで音源を編集していきます。

西山はるか
なんか難しそう…もうだめかも…
ガロちゃん
先ほどRXで軽くノイズを消しておいた音源を放り込んでみてください。すると…

西山はるか
お!見慣れた画面になってきた!!(お肌全快)
ガロちゃん
赤く囲った部分のツマミをいじることで、音源の横幅や縦幅を操作して拡大できるので適宜見やすいようにいじりましょう
ガロちゃん
それと、このエフェクトというところから先ほど使ったRX7が呼び出せます

ガロちゃん
ダヴィンチの中にRX7がプラグインとして取り込まれていますので、わざわざRX7を起動しなくてもここでノイズキャンセルできてしまいますよ
西山はるか
ヴェ?!いつの間におでのRX7が連携されている??!!

※でもあらかじめRXでノイズ消しておいた方が編集しやすかったです!

工程1「ノイズゲートを使ってみよう」

ガロちゃん
RX7でノイズを消したところ申し訳ありませんが、ノイズゲート機能を使ってさらに念入りにノイズを消していきましょう
西山はるか
えー!まだノイズ消すのー!!?
ガロちゃん
先輩にはRXスタンダードを買うお金が無いんだから我慢してください

無料ツールでノイズを消そうと思ったら丁寧に手作業するしか無いんです

西山はるか
5000兆円欲しい…
ガロちゃん
画面の見方ですが、赤く囲ったところに「A1」「Bus1」という2つの項目がありますよね

ガロちゃん
先輩が音源を入れたのはA1のラインなので、A1を編集していきます。
西山はるか
Bus1はなんなの?
ガロちゃん
マスター音源です。

今回はナレーションなので1ラインしかありませんが、音楽や音声ドラマなんかを作るときはA2、A3のラインも増えていきますよね。

その全体の音量を調整したりエフェクトをかけたいときはBus1を操作します。

西山はるか
お、じゃあ1ラインしか無いからBus1は無視して「A1」だけ操作すればいいんだな!
ガロちゃん
言い方が下品ですがまあ一応そういうことになります。

ではノイズゲートを使っていきましょう。

 

1、赤く囲った「ダイナミクス」をダブルクリック

ダイナミクスのウィンドウが表示されます。

 

2、赤く囲ったスイッチを入れてゲートを選択

水色と黄緑の謎の線が表示されます。

 

ガロちゃん
主に使うのは「しきい値」「レンジ」のツマミです。

他の項目も説明したいけど…

西山はるか
僕の脳のキャパが持たないので最低限の説明でお願いします

↑今回はこの2箇所だけ触ってみましょう!

しきい値

「何デシベルまで許すか」を設定することができます!水色の線の部分にあたります。

上の画像では「-35.0」に設定されているので、「-35db(デシベル)以下の音をノイズ除去するよ!」という状態です。

しきい値を上げすぎると喋っている声にまでノイズ除去が適用されて変な声になってしまうので、音を再生しながらしきい値のツマミをひねって、ベストなところを探してみてください!

個人的には-20〜-35あたりに設定しておけば大体のノイズは消せるかな?と感じました!

 

レンジ

「どれくらいボリュームを下げるか」を設定することができます!黄緑色の線の部分にあたります!

上の画像では「18」に設定されているので、「ボリュームを18下げるよ!」という状態です。

これはしきい値で設定した部分にしか適用されないので、正確に言うと、

「-35db以下の音域のボリュームを18下げるよ!」という意味になりますね!

下げすぎるとそれはそれで不自然な声になってしまいますので、やはり音を聴きながらツマミをひねって調整しましょう!

 

使い方

赤く囲んだ、ループ再生マークをクリックしておくと便利です。

スペースボタンを押すと音が再生されるので、その状態でダイナミクスを開き、ゲートの「しきい値」と「レンジ」を調整し、ノイズが落ち着く状態にしていきましょう!(もう一度スペースキーを押すと音が停止します)

個人的には、ノイズは消しすぎても不自然な気がするので、「不快じゃない音」にすることを意識するのが良いかなと思いました!

 

工程2「コンプレッサーをかけよう」

ガロちゃん
続いてはコンプレッサーを使って、音の大きさを均一にしていきましょう
西山はるか
音の大きさを均一にできるのかい!!

今まで大きいところを小さく、小さいところを大きくボリューム調整してたよ!!

ガロちゃん
原始人みたいな発想ですね…それもう絶対やらないでくださいね…

 

コンプレッサーは、さっきのダイナミクスの中のスイッチを入れることで適用できます

↑青色の線が増える!

 

ガロちゃん
基本はさっきのゲートとほぼ同じで、しきい値を越えた音の大きさを下げるだけです。

↑コンプレッサーも触るのはここだけ!

この2項目を説明していきます!

 

しきい値

先ほどと内容はほぼ同じで、「何デシベルまで許すか」を設定することができます!青色の線の部分にあたります。

上の画像では「-15.0」に設定されているので、「-15db以上の音の大きさを減らすよ!」という状態です。

「何デシベルからコンプレッサーをかけたらいいの?」と訊かれるとなかなか難しいのですが…

こちらの画像の「出力」の部分が-10を大きく越えて赤くなっている場合に、そこに合わせてしきい値を設定すると良いでしょう!

波形を見ながら音をじっくり聴いてしきい値を設定してみてください!

 

レシオ

これも先ほどと同じで、「どれくらいボリュームを下げるか」を設定することができます!黄緑色の線の部分にあたります!

上の画像では「2.0:1」に設定されています。(2:1って書いてほしい)

これは2分の1という意味ですので、つまり「しきい値を越えた部分の音量を半分にするよ!」という意味。

正確には、「-15dbよりうるさい音は2分の1の大きさにするよ!」という意味になります!

2分の1だと潰しが甘いので、3.0:1〜4.0:1にするのがオーソドックスです。

 

使い方

ゲートと同じで、音声をループ再生させながら一際うるさいところを探ししきい値を設定→レシオを操作して音を圧縮させます。

コンプレッサーをかけすぎると不自然な音声になってしまうので、こちらも耳でしっかり聴きながら慎重に調整しましょう。

ただ、コンプレッサーをかけると音全体が小さくなることが結構ありますので、その場合は

こちらのメイクアップを上げて全体の音量を大きくします。最大音量が-10dbを少し越える程度に抑えられると良いです。

ガロちゃん
メイクアップで音を上げた後にどうしても最大音量が大きくなりすぎてしまう場合は、コンプレッサーの隣にある「リミッター」をかけることで音量を制御できます。

説明してもいいのですが…

西山はるか
アッ…アッ…ビクンビクン
ガロちゃん
先輩のCPUが限界のようなので今回は省略します…。

でも操作はしきい値を操作するだけなので、色々と個人で試して覚えてみてくださいね。

 

工程3「イコライザー(EQ)で音をかっこよくしよう!!」

ガロちゃん
音声編集の目玉、EQを使っていきましょう。
西山はるか
正直待ち侘びてた

ガロちゃん
EQ知ってるんですね?
西山はるか
ボイスサンプル作ったときに、ちょうど喉の調子が悪い日に録音しちゃって、そしたらミキサーさんが「声が掠れてるんでEQで直しておきますね」って言ってさ。

編集したら声の掠れが無くなってたんだよね!!俺もできるようになりたい!!!!

ガロちゃん
EQに頼って声を変えすぎると詐欺になります

歌下手なのに編集で誤魔化してる歌い手みたいになりますよ

西山はるか
俺が最も許せないタイプの人種だ…歌上手くないのにモテるのズルい…モテたい…
ガロちゃん
あくまでナレーション能力は努力で上げましょうね
西山はるか
クゥン…

 

1、赤く囲った「EQ」をダブルクリック

EQのウィンドウが表示されます

 

西山はるか
な…なんだこれ…

わけわかんねえ…

ガロちゃん
画面にある①〜⑥の番号の玉(バンド)を動かして、音の周波数をコントロールします。
西山はるか
なるほどな(わかってない)

 

2、①と⑥を表示させる

最初は②〜⑤までしか表示されていないので、Band1とBand6をクリックして表示させます。

 

ガロちゃん
難しく見えますが、

画面の見方を知れば少しわかるようになってきます。

落ち着いて画像↓を見てください

左に行けば行くほど低い音、右に行けば行くほど高い音です。

ガロちゃん
0Hz〜100Hzの帯域は、ほぼ確実に人間の声では無いので不要です。

 

3、100Hz以下のあたりのゲインを下げる

 

西山はるか
あ、そういうことか!

俺の声の中の不要な部分を下げて、必要な部分を上げることができるんだな!

 

4、⑥の玉を使いやすくする

赤で囲った部分を順番に選択します

すると⑥のバンドが操作しやすい形状に変化しました。

あとは音を聴きながら玉を動かしてみましょう。

 

ガロちゃん
あとはもう文章では説明できないので、これを見てください

ガロちゃん
この表をデスクトップにして毎日眺めて覚えてください。
西山はるか
デスクトップは萌えキャラのイラストにする主義なんでこんな地味なのはちょっと…
ガロちゃん
おだまりッ!!!
西山はるか
ああっ!僕のトウカイテイオーたんが!!!

さようなら…ぼくのテイオー…

 

音源を書き出そう!

ガロちゃん
お疲れ様でした。

これにて編集が終了しましたので、音源を書き出して保存しましょう。

西山はるか
長かった

 

1、保存ページへ移動する

下のロケットの絵が描かれているタブをクリックして保存ページへ行きます

 

2、保存(書き出し)の準備をする

書き出しページの左側で設定していきます

 

オーディオオンリーを選択

 

名前決定し、「ブラウズ」を押してどこに保存するか決定します。私は大体デスクトップです。

 

保存形式を選択しますが、基本的にWaveを選べば間違いありません。

 

「レンダーキューに追加」を押して準備完了

 

3、保存(書き出し)する

何も考えず「すべてレンダー」を押す

レンダリングが終了したらwavファイルが生成されます。お疲れ様でした。

 

西山はるか
やったー!!!!できたー!!!もう疲れたー!!!!
ガロちゃん
今度から収録するたびこれを毎回やってくださいね
西山はるか
むっ…無理だ…ミキサーの仕事してる人ってこんなに大変なことやってたのか…無理ィ!!!
ガロちゃん
というかこのあとRXでもう一度ノイズ除去してもらいますよ
西山はるか
えええええええええええ

※最後のノイズ消し方法は次回更新!

 

【必見】音声編集を楽にする裏技!!

ガロちゃん
実はこれらの工程を楽にする方法があります。

今までしてきた音声編集の記録は残っているので、そこに別の音源を放り込むだけで一瞬で編集ができてしまいます。

西山はるか
どういうこと??
ガロちゃん
まあ見ててくださいよ

 

音源Aを編集したとして、今度は音源Bを編集したい時にオススメの方法です!

 

1、プロジェクトを保存する

今まで編集してきたこのプロジェクトを保存します。

ファイル→プロジェクトの保存 or プロジェクトを別名で保存を選びます

 

名前をつけてなかった人は別名で保存を選び、しっかりと名前を付けてあげましょう。

 

2、もう一回開く

保存できたらダヴィンチリゾルブを閉じ、もう一度ダヴィンチリゾルブを起動します。

さっき保存したプロジェクトがあるので、それを開きます。

 

2、音声を消す

邪魔なので音源Aを消してください。

音源Aをクリックして選択してバックスペースキーを押すと消えます。(右クリックで削除してもOK!)

 

3、新しい音源を入れる

空っぽになったプロジェクトに編集したい音源Bを入れてください。

 

ガロちゃん
音源Bの編集はこれで終わりです
西山はるか
な…何を言ってるんだ…

まだノイズゲートもコンプレッサーもEQも触ってないのに!

ガロちゃん
音源Aに行った編集は音源Bにも適用されます
西山はるか
ば…バカな!!!!

 

4、新しい名前で保存する

①書き出しページへ遷移する

②えんぴつマークをクリックする

③書き出したい音源の名前を入れる(ここを変えないと前と同じ名前でwavを書き出してしまう)

 

名前を変えたら「ジョブを更新」をクリックし、「すべてレンダー」を押せばおしまい!

 

西山はるか
今後は収録した音声をこのプロジェクトに放り込むだけで一瞬で編集が終わるんだな!!やった!

これでガロちゃんを毎回呼ばなくて済む!!

ガロちゃん
毎回呼ぶ気だったんですか…

片道1000円くらいかかるんでやめてください…

ただ、音源放り込んで終わりじゃなくて、音源に適した編集を毎回丁寧にしてくださいね

※今回のレッスン費はしっかりお支払いしました

 

次回、最終回?!

RX Elementsを使って消せていないノイズを手作業で徹底的に除去します!

RXの波形画面の見方がわかるようになるかも!乞うご期待!

2件のコメント

過去記事にコメント失礼します。

DaVinci Resolveでの整音の参考にさせて頂いているのですが、録音した音源は44.1kHzなのにレンダーした後の音源が48kHzになってしまいます。プロジェクト設定のオーディオサンプルレートは44.1kHzにしているのですが、レンダー設定には特に設定項目もなくお手上げ状態です。

もし何か分かること、解決法などお分かりでしたらご教授いただけませんでしょうか?

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ABOUT US
西山はるか
会社員だったがうつ病で退職。 そこからなぜかプロナレーター・声優に。 しかしこれだけでは食っていけないと思い絵もデザインもド下手なのに経験者というハッタリをかまして、見事グラフィックデザイナーに転身。 その後さらに収益をアップさせるためにフリーランスエンジニアにジョブチェンジ。もうめちゃくちゃである。